タクシー

仕事帰りにタクシーに乗ったら、運転手が少し示唆深い話をしていた。
曰く、「日本は身の程を知るのに20年かかった、と。色んなものを身の丈に合わせて小さくしなければ日本は楽になれない、と。」


同じようなことを最近、石田衣良氏も書いていたような気がした。
...というか、これって今時のわりと一般的な意見かもしれん。


が、身の丈に合わせた社会ってどんな感じなのか、みんな想像出来ているんだろうか?
勝手な想像では、もう少し色んなもののサービスや品質が悪くなるのではないかと思う。
例えば、電車が意味不明によく遅れる、郵便の誤配も増える、
店で食事を頼んでも店員が外国人でなかなか通じない、ということが普通。
つまり、不便かついい加減な社会という感じなんだろうか。
成熟社会というのは、少なくとも便利な社会ではないんだろうなと。


まあ、私はそんな社会で別にいいと思うし、案外それも住みやすいんじゃないか、と思う。
はやくそうなれば良い、とまではまだ思えない。