リバプールのエバートン

論文関係追い込まれているにもかかわらず、リバプールに行ってきた。
残りの英国滞在期間が2週間をきり、ほとんど、やけくそである。
15日のお盆真っ只中に行われたプレミアリーグの開幕戦、エバートンVSアーセナルリバプールで観戦してきた。

結果は6対1でアーセナルの圧勝だったが、それ以上にスタジアムの雰囲気にびびらされた。
試合はエバートンのホーム(しかもリーグ開幕)だったので、当然ながらスタジアムはエバートンファンで埋め尽くされていた。
そして、アーセナルの選手が倒されてファウルをもらう度に鳴り響く、地響きのようなブーイング。
見てるとエバートンの選手はアーセナルの速い攻撃に対応できなくて、仕方なく倒さざるをえない感じなのだが、それがエバートンファンには歯痒く、「わざとたおれてんじゃねぇよ、アーセナル!」という気分にもなるのだろう。
前に座っていたエバートンファンのおばちゃんは「Get out!」と叫び続けていた。
20代前半のアーセナルの選手たちが、年が一回りも二回りも上の大人たちから敵意をぶつけられるのは、なんだか気の毒だった。
これが日常茶飯事の世界があるというのが不思議だった。フットボールでよくいうメンタルの意味がやっとわかったような気がした。

とはいえ、セスクの5点目が入るころにはエバートンファンの人たちも元気がなくなってしまった。
特に私の真後ろに陣取っていた中高生くらいの男三人組は、せっかく横断幕まで用意してきたのに、ほとんど良いところなしの完敗に、泣かんばかりの様相だった。
こういう結果をたくさん経験して、彼らも敵チームへの憎しみとエバートンへの愛情を深めていくんだろう。。。

帰国前にあともう一試合ぐらい見たくなった。

写真は嫁のお気に入りの選手フェルメーレンwikiで調べた表記に直しました)が歩いているところ。