お盆

いよいよ帰国が近づき、論文の追い込みに入っている。
ここまで論文の仕上がりが遅れてしまったのはデータ集めのコツがわかっていなかったのが大きい。

特に最初の頃は、データをもらおうと思って病院の事務に電話して、つれなく断られ、粘った挙げ句逆ギレされる、的なことを繰り返していた。
メールだけでは絶対にデータはもらえない、という思い込みがあったから、電話攻撃をしていた訳だが、これを繰り返すと断られまくってメンタル的に堪える割に、おもったほど成果が上がらない。
悩んでいたところ、研究室のポルトガル人に「とにかく最初にオックスフォード大学の名前を出せ。」というアドバイスをもらった。で、その通りにしてメールだけポンポン送ったところ、面白いように返信が来ている。
いやはや、すごいよ、オックスフォード。でもあまりに安直な方法があまりに簡単に効果を上げていて、ちょっと悲しい。

オックスフォードがすごいといえば、7月初頭にロンドンからオックスフォードに引っ越した当時、大学の建物のあまりの立派さと敷地の大きさ、図書館の数に仰天したものであった。
が、一ヶ月半ここで過ごしてみて判ったが、

1.建物が立派=立派なのはカレッジだけ。学部や研究所は実はしょぼい。
2.敷地が大きい=移動が面倒くさい、
3.図書館がたくさんある=必要な本が町中に散らばっている、

..と案外不便極まりない。

調べてみると、オックスフォードにあって、ロンドンの大学の図書館にない本というのは、私の専攻分野ではほとんどなく、そうすると一カ所で全て揃うロンドンのほうが当然ながら圧倒的に便利なのである。

最近論文で追い込まれているせいもあり、「ロンドンに帰りたい」症候群にかかっているのかもしれない。