混迷

まあ危機のようだ。
先週の土曜以降更新がなかったのは、パートナーがもどってきたからなのだ。
別に激しく喧嘩を繰り返しているというわけではないのだが、彼女と一緒に生活している状態で何か書くと、醜い自分の垂れ流しになってしまいそうで正直怖い。
が、今日はそれを承知で少し垂れ流すことにする。


この一週間、久々にパートナーと一緒にいて、かなり辛い気分になっている。
率直に言って倦怠期なのである。
今はパートナーとは、毎日かなりの時間を同じ部屋で過ごしているし、相手の行動もだいた把握しているので、いかんせんコミュニケーションが薄くなってくるのは仕方がない。
ただ、そうした状況でも関係を壊さないためには、時々は密度の濃いコミュニケーションが必要だったりする。
それで、日々、怒らせるようなこと、相手の琴線に触れそうなことを言って、なんとかコミュニケーションの濃度を上げようとしている。
が、辛いことに、傷つけるようなことを言えば、普通に泣かれるだけだし、琴線に触れそうなことを言ってもただ感心されるだけで、一向に濃度はあがらない。
思えば、付き合い始めの数日を除いては、パートナーとのコミュニケーションに充実感を覚えたことは一度もない。
もちろん、それでも良いと思ったから、今のような関係を選んだのではある。
少なくとも二年前は、お互いのことを理解するとかしないではなくて、私以外の人で私について責任をとってくれる誰かがとにかく必要だと思っていた。
身も蓋もない話なのだが、私の親兄弟以外の誰かで私が死んだときに葬式を出す人がいないといけない、と、ちょっと強迫観念に駆られていたところがあった。


この考えは今も大きく変わったわけではないのだが、相手と過ごす時間が激増してみると、コミュニケーションをうまく深められない相手と一緒に過ごす時間というのはこんなに辛いものかとつくづく思うようになった。いやはや面目ない。
覚悟していたつもりなのに、いまさらながら全然覚悟できていなかったことに気づいた、ということなのかもしれない。


現状の手っ取り早い解決方法は、コミュニケーションの時間を減らし、密度を高めることなのだが、
パートナーはむしろ薄くて長いコミュニケーションを求めている節があり、それが状況を悪化させているような気がする。