大丈夫か、ブラウン。

ここ数週間、不正請求事件で、英国の国会はかなりごたついていたのだが、ここに来て急展開が起きている。
立て続けに3人閣僚が辞任してかなり危機状態に陥っていたのだが、昨日なんと年金大臣が、「ブラウン辞めろ。おまえじゃ選挙で勝てない。」という手紙をブラウン首相あてに書いて、辞任したのだった。


現役閣僚があからさまに首相に「おまえ辞めろ」と言って辞任するのは日本では考えられないが、さすがに英国でも前代未聞のようで、BBCで昨日からこの話題(と地方選挙とヨーロッパ選挙)ばかりである。
面白いのは日本とは違い、こんなことがあっても年金大臣も普通に労働党に残りそうなところ。日本だったら、まず離党とか新党結成とかいう話になりそうな気がするのだが、なんとなく、このあたりは英国と日本のメンツに対する考え方の違いでもあるような気がする。