ロンドンの深度

最近、試験勉強のコツがつかめてきた、というか半ば諦めの境地であったりする。とにかくできるだけ、ヤマを絞り、授業の内容だけをしっかりさらい、その内容だけでもしっかり頭に入れることにした。示唆されているリーディングの量は膨大だが、この限られた日数でそれをこなそうとしていたら、爆死するのは確実。戦略もへったくれもなく、hopefully passなのだ。

ところでかなり強引な話題の転換で恐縮なのだが、常々気になっていることのひとつに某作家M氏のことがある。最近新作も出してかなり好評らしいが、気になっているのは、男にも女にもこのM氏の作品がイマイチ好きになれない人たちがいることである(まあ当たり前だが)。何を隠そう私の妻もそのM氏の本を好きになれない一人のようで、このことも実は、今日妻からメールをもらって、はたと思い出したのだった。

M氏の本を好きになれないという男たちの挙げる理由はそれほどわかりにくくないような気がする。面白くないとか、薄っぺらとか、そんな感じ。
たぶん、彼らはM氏の作品を読むと「それって小説にかくほど大事なこと?」と思ったりするのかもしれない。
たいして、女性の場合、「主人公の男が都合よくもてるのがいや。」とか「頻繁にでてくるセックスシーンがいや。」とか「主人公がいつもエッチなことばかり考えているのが嫌。」とかで、こちらもわりと傾向ははっきりしているのだが、男の私には理解しにくい部分もまた是ありなのだ。

さらに、女性の場合、同じような理由を挙げている人たちでも、その内実はさまざまで、ただ「面白くない」ということを遠まわしに言っているだけの人もいれば、セックス描写が本当に嫌な人、主人公の男目線が嫌な人もいるのだろう。実はこれって、何かの判定の使えるのかな?と思っていたのだが、そんな単純な話でもなさそうでちょっと残念である。