ロンドンの深度

ロンドンのクラブは全て準決勝までで敗退してしまったが、それでもチャンピオンズリーグの決勝はサッカーシーズンの最後を飾る一大イベント。
試験勉強中の学生達の間でもパブ観戦グループが組織されていた。
ちなみに私は、家でスカイスポーツの中継を5ポンド払いながら見ていた。

ちょっと気になったのは、バルセロナが勝った後、監督のグアルディオラが、色んな人に挨拶回り(というか喜びを分かち合い)にピッチに出ていったところ。
自分のチームの選手を労うのは当たり前なんだろうが、マンチェスター・ユナイテッドの選手達とも抱擁を繰り返していたのにはだいぶ驚かされた。
ユナイテッドのほうは、ギグスとかリオとか(旧知の間柄かもしれない)ベテラン選手達だけを労っていたのかどうかなどは遠目でよくわからなかったが、どうもユナイテッドのほうもかなりの選手がグアルディオラから労いを受けているようだった。

敗軍の選手にしてみれば、勝軍の監督から労いを受けるのはちょっと微妙なんじゃないかという気もするのだが、そこはやはり、グアルディオラ・レベルの大物かつ人格者ともなれば話が別なのかもしれない。モテ男とかモテ女が自分がモテているのをよく分かって、かつ嫌みなく振る舞う、というのに近いのかもしれない、と思わないでもなかった。