ロンドンの深度

今日は、昨日に引き続き、IELTSを受験しに、Southwarkにある学校に行ってきた。
この学校は語学学校とSixth form collegeというイギリスの大学への進学課程(日本の高2、高3くらい)があるらしく、語学学校というよりは、予備校と高校の中間のような雰囲気だった。
とはいえ、ハリー・ポッターに出てくるような荘厳な建物では全くなく、昔お茶の水にあった駿台予備校の3号館を思い出させるような感じのちゃちでぼろい校舎に申し訳のような庭がくっついていた。
高校っぽい雰囲気は、むしろ試験官をやっていたこの学校の先生と思しき人達が醸し出していた。

普通IELTSの試験官というのは、スーツだったり、わりとバリッとした格好をしていることが多いのだが、この学校の試験官は皆、ジャージもしくはトレーナー、ジーパンという日本の高校教師かと見まがうような格好をしていた。ジャージを着た男の先生は今にも笛を吹いて「はい整列(英語で)」とか言いそうな感じであった。一方で、トレーナーとジーパンの白人の女の先生も、ハキハキとしゃべって、いかにも高校の先生風だったが、英国ではそれほどいないかなりの美人であった。

試験の指示も美人の先生が読み上げてくれるので耳に心地よく、真剣に聞こうとはしたが、先生の美しさに気をとられて、指示を全て忘れてしまった。
私の隣の黒人の男も先生の美しさに気をとられた様子で、指示など全く耳に入らず、試験開始前に問題用紙を開けて怒られていた。彼は、読解の試験でもまるで答えをかけておらず、ひょっとしたらただ単にまるで英語がわからなかっただけなのかもしれない。

私も高校時代あんな美人の先生に教わっていたら、人生少しは変わっていたかもしれないと思うと、まるで試験に集中できなかった。