緑小人Southwarkに行く

結局、IELTSの再採点をお願いするためにSouthwarkにあるテストセンターに行ってきた。
ここのテストセンターの受付のお姉さんはびっくりするほど愛想がなく、再採点をお願いしたい旨伝えると、即座に奥の方に消え、数分して戻ってきたかと思うと、担当が戻ってこないと判らないから、そっちフォームの記入でもしてて、とフォームも渡さずに言い放たれた。
日本人一般に評判の悪い英国の接客が気にならない私も、お姉さんのこの対応にはさすがにムッとしてしまった。
手が空いたと思って近づくと、今度はおもむろに携帯を取り出して電話し始めたりするので、もはや唖然呆然とするしかなかった。


ただし、お姉さんのこの接客、私の前に並んでいたおっさんの様子を見ていたら、なんとなく納得した。
このおっさん、英語のコースの申し込みに来ているようなのだが、どうもインド系か中東北アフリカ系の感じで、英語もたどたどしい。
で、お姉さんに「国籍は?」と聞かれて、無言で地面を指さすのだった。
お姉さんも最初は呆気にとられたものの、その後「British?」と聞くと、おっさん「そうだ、そうだ!」と答えるではないか。
外見はともかく、あれだけ英語しゃべれなくてイギリス人、というのは相当に疑わしい気がしたし、もしそうならそう答えれば良いような気がしたのだが、お姉さん、そこはこらえて、そのまま手続きを進めていった。
あのおっさんは9割方不法滞在者であろうと思う。
そう考えて、私自身ちょっとびびってしまった。
いるとは思ってたけど、まさか不法滞在者が語学コース申し込んだりするとは思わなかった。
考えてみればこれだけ不法入国が問題になって、入国管理法なんかも見直しされたりしている国では珍しくもないはずなので、ちょっと見識が甘かった。

とはいえ、あそこの受付のお姉さんは、日々、あのような怪しげな人々の相手をしているわけで、愛想もなくなり、接客も適当になのも仕方がないような気がする。
件のおっさんは相当に怪しかったものの危険な感じはなかったが、中には北斗の拳の悪役ばりにバイオレントな奴もいるだろうし、そんな奴にあたったら、お姉さんも大変である。案外警察に電話しておしまい、、だったりして。
ただ、あの厳しい環境に身を置かずにイギリスの接客に文句を言うのも、ちょっと申し訳ないような気もした。